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FiNCの新CTOが掲げる、これからの「100日計画」

前回の新旧CTO対談に引き続き、 CTOの篠塚に下半期に取り組む「100日計画」について具体的な内容をお伺いしました!

【CTO:篠塚史弥】2012年東京大学工学部システム創成学科卒業、2014年東京大学大学院学際情報学府総合分析情報学コース修了。大学院では分散システムを専攻し、総務省との共同プロジェクト「情報流通連携基盤共通API」の研究に関わる。在学中、医薬品関連のスタートアップを二社創業し技術責任者を務め、大学院修了のタイミングでメンバーと共にFiNCに参画。FiNCでは第一号エンジニアとしてファーストサービスの立ち上げから現在に至るまでのサービス全般の設計、開発、保守、運用に携わりFiNCの成長を支える。他にもエンジニアチームの採用、教育、マネジメントも行う。2020年4月、CTOに就任。

まずFiNCにおけるCTOの役割としては、中長期における経営目標の達成に向けて開発組織を作ること全体に対する技術のディレクションを行うこと、そしてエバンジェリストとしてFiNCのプレゼンスを向上させることが求められています。現在は1年程度の比較的短期の目標達成のために、事業を成長させることと開発組織をより強固にしていくことが重要と考えています。FiNCではCTO出身のCEOやCPOがアライアンスや投資家向けの説明など外向けの活動をやってくれている分、私は事業や組織といった社内に対する時間を多く使えていると感じています。

1年後の目標達成から逆算し、最初の100日で何から着手してどこまで達成するのか?ということで「100日計画」を作成したので説明いたします。

1.Tech LeadのミニCTO化

まず1つ目は、エンジニアのキャリアプランに関してです。FiNCのエンジニアのキャリアは大きく分けて、マネジメントを中心とするエンジニアリングマネージャーと技術を中心に組織を牽引するTech Leadのキャリアの2つがあります。ただ現在はTech Leadに期待される役割が不明瞭で、かつキャリアプランも個人任せになってしまっています。会社としてキャリアラダーを用意していなかったということですね。Tech Leadのキャリアの採用候補者にとっても、入社後の貢献や成長のイメージが沸かないという問題も発生しました。

FiNCでは優秀で自走できるエンジニアしか採用してこなかったことが幸いして、事業や組織のフェーズに応じて自分たちで何をするべきか都度判断をしてくれていましたが、今後さらに事業をスケールさせていく上で、技術的な中心層にあたるTech Leadの成長とそのための仕組みを整えることが必要だと考えています。そこで、キャリアラダーを用意してTech Leadになった後にどういった成長や貢献が期待されているのかを明確にし、それに沿って裁量を発揮できるチーム体制を作ることと、Tech Leadのレベルの引き上げを行っていくつもりです。

CTOの役割は先述の通りですが、どうしても日々の業務では、目の前のことに振り回されてしまい、ミニCTOへとキャリアを進めるために必要な経験が不足していると思います。より広い技術的な知識を持つことやより深く理解することももちろんですが、特に経営や会計といった分野についてはエンジニアでは通常勉強しません。全社目標達成のための開発戦略を作り実行するためには、技術だけでなく、事業や戦略、会計を考慮した意思決定を数多く経験する必要があると思います。それを社外の支援を含めてフレームワーク化し、組織レベルをもう1段階引き上げたいと思います。

2.開発チームの外部発信

2つ目は、外部発信に関してです。2020年に入ってから少しずつ発信するようになりましたが、これまではどうしてもWantedlyもテックブログも更新が不定期になってしまいがちでした。また日々、市場が変化していく中で、市場が求めている情報やFiNCとしての強みも刻々と変化しています。例えば採用候補者の方がFiNCでの開発について知ろうとしても、「マイクロサービスアーキテクチャ」や「AI」など断片的に情報が公開されているものの、結局何を目指しているのか?普段の業務として何をやっているのか?どんな人がいてどんなカルチャーなのか?などがよくわからないというのが現状かと思います。一方で、FiNCについて知ってもらうためにエンジニアメンバーにひたすらブログを書くようにお願いしたり、ブログの本数などをKPIにしても現場が疲弊してしまいます。なので今後は、FiNCにおける開発の魅力や実態を余すところなく伝えられるようにはしつつ、市場の動向を踏まえながら、外部への発信を戦略的に、定常的に行える体制にしていくつもりです。

既に2020年7月からテックブログと連動させた形のオンラインミートアップを開催したり、CEOの南野や私のような経営層から現場社員のインタビューまで行ってきました。より一層FiNCの開発について深く理解してもらえるように、そしてなるべく社員の負担も減らしながら行えるように、今後も様々な情報の発信を強化していきたいと思います。

3.プラットフォーマーとしての新たな実例作り

3つ目は、今後の事業戦略に関してです。詳細についてはまだお伝えすることができないのですが、プラットフォーマーとしての新たな実例を作っていきたいと思っています。前回の新旧CTO対談でも話題にあがった内容ではありますが、FiNCはデジタルを中心にヘルスケア事業の戦略を作る会社であり、コアはこれまで蓄積してきた約89億のお客様のライフログデータと技術力です。そして、そのデータ量に比例して、よりパーソナライズされたサービスを提供することが可能になります。

今後、よりカスタマーサクセスなサービスを提供するためにも、FiNCを軸に他社とのアライアンスモデルを構築することで、より早く、より多くの、より多様なデータを収集することが重要だと思っています。これはtoCだけではなくtoBも同様で、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、各企業が従業員の健康管理をデジタル化し、健康経営をしていきたいというニーズが高まっている中で、より適切なソリューションを提供できるようになります。この先駆けとなる新たな実例をきちんと作っていきたいと思っています。

以上が、私のCTOとして掲げる「100日計画」になります。きちんと目的意識を持って、選択と集中を行いながら行動すれば、1年という単位ではなく、100日という期間でも大きく成長することができます。これからも高速でPDCAを回し、FiNCの事業成長に貢献していきたいと思います。